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『月刊百科』にあった意味不明な記述『月刊百科』1998/4 No.426(平凡社)の data page 09 に「インターネット・ニューウェイブ 川添 裕 デザイン以前」という記事があって、最近は、重くて見にくいページが多い。ロジャーブラックのInteractive Bureau (http://www.iab.com/home.html)を見習うべきだ。という様な主張だったのですが、その途中の解説が、どうにも、ふにゃふにゃで、気分が悪くなってしまいました。 引用します。
間違いその1RGBの方がニュアンスに乏しいとあるのですが、 モニターディスプレーの方が、輝度方向のダイナミックレンジが 広いはずです。印刷物では黒は白の明るさのエネルギー比は 1:30だったに過ぎません。写真のプリントの時に、目では判別できた 差も、全部白く飛んでしまう様な日常的な経験からも 印刷物のダイナミックレンジの狭さはわかるはずです。 また、色度空間についても、特にモニターディスプレーの 緑を印刷物で再現することはできません。 ・あえて理解するならこれは、CMYの3色インクのプリンターからの間違った類推 とでも考えるほかありません。 ●関連の間違い2点ディスプレーであるために、コントラストを高める必要が あるにも関わらず、そうしていないというのは、原因の帰着という 点でも、現状の認識という点でも、間違った結論です。 ・あえて理解するならディスプレーの方が、コントラストが高いにも関わらず コントラストが低くなっているように感じているとすれば、 それは何か特異な事情でしょう。 例えば、ネットスケープナビゲーターや、マイクロソフトIEなどの Webソフトは、機種によって異なるγ値を補正して表示していません。 JPEGもGIFも、γを保存する画像フォーマットではないので、html の仕様の問題とも言えます。 γ2.2のWindowsでγ1.8のMac用に作られた画像を見れば 平均すると暗い感じの画像に見え、暗い部分のコントラストが 減少します。γがWindowsより大きなUNIX用の画像では、逆に 平均すると明るく見え、明るい部分のコントラストが減少します。 例えば、UNIXで作られた画像を、Macで見て、全般に明るくて、 黒のインクのないCMYプリンターで印刷した画像のようだと 思ったのではないでしょうか? ●間違いその4次に、RGBを透過色の空間と言っていますが、 反射光か、透過光かとRGB色空間が直接関係があるわけではありません。 もし、そういう分類をするのであれば、2分類ではなく {表面色、透過色、光源色}の3分類にして、それぞれ {印刷物、液晶ディスプレー、モニターディスプレー} と対応させるはずです。 反射光と透過光の対立で説明するためには、 Webデザイナーが、みんな液晶ディスプレーを使っているという おかしな前提が必要になります。 ・あえて理解するなら{RGB、CMY}と{加法混色、減法混色}あるいは、 {顕色系、混色系}を関連づけたかったのだと思いますが そう読み替えても、その分類から結論の様な主張がでてくる はずもないので、これはもう、わやくちゃです。
こういうわけの分からない主張をする人がいっぱいいて それを読んでも間違いに気づかない人が追従したりするので インターネットのツールは洗練からほど遠い段階で、放置されている のだと思います。 ソーカル事件をいち早く取り上げて、評価を高めても、 こんな、ぐずぐずの記事を載せたら、差し引き0かマイナスです。 (98/4/1) 「GW(Graphics World 99/4)」の161pageにも、「RGBは透過色モデルで、CMYKは反射光モデル」という同じ間違いの記述がありました。というわけで、この雑誌を買うのはそれで終わりにしました。なぜこう間違いの方ばかり広がるのでしょう? 昔むかし、「日経マルチメディア」には、アンシャープは、アンチエイリアシングシャープの略だと書いていた人がいたとか、いう古い怒りまで蘇ってしまった。(pag1tetoのヘルプに書いていますが)まったくもう。(1999/5/14)
2004/01/26更新 |
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(C)MATSUOKA , Hajime
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