|
中央と地方の関係について考える東京一極集中が問題になっています。政府がどこにあるかだけではなく、県庁や市役所がどこにあるかも規模が異なるだけで、ほとんど同じ問題です。人が集まれば集まるほど、便利な施設やサービスが増え、さらに人が集まるというポジティブフィードバックがかかるので、一極集中の傾向に歯止めをかけることは簡単ではありません。このポジティブフィードバックは都市間競争に限った話ではなく、マイクロソフトによるパソコン業界の支配からいかに脱出するか? も同じ問題です。地方の復権をいかにして行うか? というのは、かなりの難問で、正解が見つかったという話を聞きません。 地方復権へのヒント一極集中には弊害がともなうもので、通勤地獄を嫌って田舎に暮らすのが流行った時代もありました。でも、その需要を捕まえた都市はなかったかも知れません。 マイクロソフト支配に対して、日本の業界は、iModeやゲームマシンなど各種の専用端末という道を選んでいます。マイクロソフトは、サードパーティが新製品を出すと、ちょっと機能は落ちるけれど、OSの付録なので、無料という形にして、ライバルの芽を摘んできたわけですが、Xboxの場合には無料で配るといういつもの手は使えません。 郊外の大規模店に客を奪われた中心部の商店街が衰退するというようなことはあちこちで起こっています。これは中心部の商店街に出かけなくても、近所にある店で間に合う様になったというわけで、便利になったと感じます。 コンピュータ雑誌が氾濫する中で老舗の「bit」の廃刊というのがありました。bitの廃刊を喜ぶわけではありませんが、つまらなくなったという声を聞くようになったのはかなり昔のことで、頓珍漢な対策が多かった気もします。 まとめると、中央にも欠点があり、一部の人は気づいています。しかし、初期の段階でそれを受け入れる準備が出来ている周辺地方があるとは限りません。むしろ、柔な抵抗であれば、中央の改善につながるだけで、中央側に引き戻されてしまうのがオチです。しかし、単なる中央の盲点ではなく、本質的な弱点を突いた場合には、新たな市場を形成することも可能であり、そういう例が多くなって取り囲んでしまえば、逆に中央のコアな需要さえも周辺で吸収してしまって、ついには中央が死に絶えるという未来もありうるわけです。
色々なスケールでの1位と2位 実家のある飾磨区の場合各段階で2位を辿りつづけると、僕の実家のある姫路市飾磨区になりそうです。GDP順のつもりですが、下位の項目になるとデータがみつからないので、小売総額とか、人口とかで推定しています。
関連ページ
2001/4/13作成 - 2008/09/29 更新 |
関連ディレクトリ 関連サイト
|
[HOME] [古代史] (C) MATSUOKA , Hajime |