理系の幸せ理系白書からみで、「インターフェース」2003/11の198ページに、旭征佑という人が理系の人に文系の勉強もしろという記事を書いていました。 「ユダヤ人大富豪の教え」の書評で、金儲けを第一にするのではなく大好きなことをやれば良いという簡単な論証を紹介してあるのを読んで、もっともな話だと思ったのですが、旭という人の場合は、商社に転職して給料は上がったものの仕事の内容は裏方になってしまった。という体験をしていながら、それでもなお、文系の勉強をしたり、社交性を磨いたりという対策を提案しているわけです。 また、旭という人はアメリカでは、事務職の平均賃金1に対して、技術職は1.65、研究職は2.13倍と高いというのも紹介していました。日本では国の保護した産業は、国際競争力がなくて、給与が高いので、その結果銀行の給与が高くなって云々とか言われているわけですが、旭という人はその説明はとらずに、あくまでも、技術者が個人的に対策すべきという立場みたいです。 大きく模様替えした「日経バイト」2003/10の最後のページ154ページに石黒不二代という人が、40代になって管理職になってしまったアメリカのGeekがあまり幸せではないという記事を書いていたのですが、それと重ね合わせると旭という人の対策は、技術者を不幸にするだけという気もします。 「AERA」2003/10/6の25ページには、シャープ、キャノン、エプソン、三洋と、液晶、スキャナ、プリンター、デジカメなどの周辺機器メーカーが取り上げられていました。終身雇用を守ることで技術漏洩を防ぎ、アウトソーシングをやめて、ツールの自社生産比率を高め、社員の創意工夫を引き出して低コスト体質を作り出すみたいな話でした。大企業がオンリーワンの高い技術を持った誇り高い町工場に学んだという感じを受けました。つづけて、30ページの記事では、失われた10年と言われてきたが、デジタル関連をはじめ、民間主導で景気回復の兆候が見えてきたので、政治家や官僚が邪魔さえしなければ、日本は大飛躍するだろうみたいな記事になっていました。 もともと、AERAはいつも買っているわけではなくて、串田氏の記事が載っていたので買っただけなのですが、上の4社のうちキャノンを除いた3社は、今後予想される地震の被害の少なそうな地域です。単なる偶然だとは思うのですが、首都圏の技術者が、意識下で地震の心配をするあまり、良いアイデアが出なくなっていたという様な影響はないのでしょうか? 研究所の半分以上が首都圏に集中しているという問題があって、米国防総省が予想するみたいに浜岡原発 「日経サイエンス」2003/11の89ページには、日経新聞論説委員塩谷喜雄という人が、知的財産戦略という「ものまね」という記事を書いていました。レーガンの強特許主義をまねしているけれど、結果は法律事務所を儲けさせるだけというのが落ちだ。という皮肉な内容です。20年落ちでいまさら真似すれば、政策の良い点だけではなく問題点も十分見えているわけで、キツイことを言われてもしょうがないところでしょう。前出の記事のシャープの場合、特許出願すると、真似させるだけなので、巨大工場を作って秘密を守るという戦略を取っているみたいです。くだらない特許が氾濫していて、特許のことを考えると憂鬱になるばかりなので、賢明な判断という気がします。政府の動きは、例によって遅きに失しているということでしょう。 関連ページ
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作成 2003/9/30 - 更新 2006/12/06 |
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