「希望の島」への改革 の感想
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「希望の島」への改革-分権型社会をつくる 神野直彦著
を読み終わりました。経済というサブシステムだけがグローバル化して、政治とか、社会はローカルに留まっているために、経済というサブシステムだけの効率化が進み、部分的な最適化が全体としての悲惨な事態を引き起こしているという理解はこれ以上ないほど単純明快で、それらが引き起こしている問題を克服するための21世紀型の世界についてのビジョンも、財政学という著者の専門の範囲内だけで、ここまで可能なのかと思えるほど、現実的でなおかつすばらしいものでした。
2004/2/12追記 |
| 最初のほうで、社会-政治-経済という3つのサブシステムという観念的な話が続いたので、宗教-理論-審美を足せばシュプランガーの価値観の類型になるなあと思っていたのですが、著者の中では、{公、官、民}という3つのカテゴリーに対応しているということで、納得しました。シュプランガーの残り、理論-宗教-審美は、{真、善、美}に対応していますから2つのカテゴリーの結合とみなすべきなのでしょう。
話がそれますが、9つの類型を使うエニアグラムというのがありますが、あれも、占星術の四大{火、地、風、水}と、惑星{水、金、火、木、土}という2つのグループをつないだだけです。
| 神野 |
シュプランガー |
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シュプランガー |
2つにたたんだ理由 |
| 社会 |
社会 |
公 |
善 |
宗教 |
宗教が福祉の主体だった時代もありますから |
| 経済 |
経済 |
民 |
美 |
審美 |
ヒット商品の決め手はデザインですし、美術品はマネーゲームの対象です。 |
| 政治 |
権力 |
官 |
真 |
理論 |
ダーウィンの頃は金持ちの道楽だった科学は、今では政治力を競う予算獲得競争の場になっています。 |
2004/2/13追記 |
| 公-民-官という言葉のセットより、産官学というセットの方が多く使われていることに気づいて、公+学というタッグが有効だなと思いました。
今でも公立大学はあるわけですし、高校までは公立が大きな役割を果たしているわけで、独立法人化の次に、公立化を行ってもなんら不思議はありません。利害関係も一致するし、外国の後追いをする時代が終われば大学が国の管轄下にいる理由はありません。
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同じ著者の似たような新書を2冊ほど買ったのですが、内容も似ていそうで、まだ読んでいません。言っていることがワンパターンというのは、TRONの坂村健氏も同じなので、内容が悪いということにはならないでしょう。
2004/2/27追記 |
関連ページ
作成 2004/2/12より前 - 更新
2004/05/27 09:14:02
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